日本中央競馬会の競馬場の一つに中山競馬場があります。
この競馬場は日本中央競馬会の10個の競馬場の中で東日本エリアにある競馬場に区分けされ、関東地区では東京競馬場と並んで多くのG1レースも開催される重要な役割を担っている場所なのです。
中山競馬場で行われるG1レースで最も知られているのは毎年年末に行われている有馬記念です。
このレースは毎年非常にレース前から盛り上がり、普段馬券を購入しない人もこの日だけは買ったりします。
芸能人等もこのレースの予想をして、この日だけはスポーツ紙なども多くの人の予想が載るのです。
数々の名勝負も繰り広げられ、名馬オグリキャップの引退レースなどは今でも伝説となって語り継がれていたりします。
また、その他では春に3歳馬のクラシック第一弾として皐月賞が開催されます。
開催時期は4月の中旬頃が多く、西の阪神競馬場で桜花賞が開催された翌週が皐月賞という日程です。
また、秋には10月の初旬頃にスプリンターズステークスが開催されます。
このレースは芝1200メートルで行われ、春に中京競馬場で開催される高松宮記念と並んで、競馬会の快速王を決定するような位置づけのレースとなっています。
このスプリンターズステークスでは、ダイタクヤマトという馬が16頭立ての16番人気で優勝したこともあり、その時は大穴が出て競馬ファンの度肝を抜いたのです。
中山競馬場の特性としては、小回りということもあり、概ねインコースの先行馬が有利な傾向にあります。
芝の1800メートルやダートの1800メートル戦では、内枠に入った人気のない先行馬が上位に入線して波乱を演出することが多いです。
ただし、小回りですが最後の直線に急坂があるのがくせ者で、この坂での凌ぎ合いになるレースも多く、ゴール前の叩き合いに見所があります。
また、有馬記念が行われる芝の2500メートルは、競馬場を約1周半するコースを走るため、非常にペース配分等が難しくて、トリッキーなコースと言われています。
従って馬券検討する際はこういったコース形態を苦にしない中山巧者の馬を重点的に狙うことが得策とされています。
コーナーを何度もまわるため、大型馬などで不器用な場合はこの中山競馬場を苦手とする馬もいます。
従ってそういった馬は東京競馬場などで狙う方がいいのです。
競馬新聞等で競馬場別の成績が掲載されていますので、馬券検討の際はそれらを参考にすると良いでしょう。