東京競馬場は、日本中央競馬会の競馬場の中で中心的な役割を果たしている競馬場ということが出来るでしょう。
数多くのG1レースも開催されますし、広い馬場で最後の直線の攻防が非常に見応えのある競馬場なのです。
東京都内にある競馬場ということで来場者も多く、開催日は多くの人で賑わう競馬場です。
東京競馬場で行われるG1レースで代表的なレースが日本ダービーです。
ダービージョッキーになることは騎手や馬主など、競馬関係者にとって最高の栄誉であるとされているので、競馬に携わる人は皆、愛馬がこのレースで勝つことを夢見ているのです。
ダービーの開催時期は5月末頃ですが、気候も良いこの時期は毎年ダービーの話題で持ちきりになります。
また、秋には天皇賞もG1レースとして開催されます。秋の天皇賞は春に京都競馬場で行われる3200メートルの天皇賞と違い、距離が2000メートルで開催されます。従って京都の天皇賞がステイヤーの目指すレースとなり、天皇賞は中距離レースで活躍する馬が目指す舞台となります。
この秋の天皇賞は10月末頃開催され、その1か月後にはジャパンカップが行われます。ジャパンカップは外国からも参戦して来る馬がおり、世界レベルでも注目されるレースとなっています。
このジャパンカップも東京競馬場で行われ、距離は天皇賞より400メートル長い2400メートルで争われます。
これらG1レースでは多くの名勝負が繰り広げられました。
その代表的なレースとして、1989年に行われたジャパンカップがあります。
この当時、オグリキャップというスターホースが国内レースで大活躍していました。
G1レースに出走してくるたびに人気となり、何度も優勝してファンを増やしていった馬なのですが、1989年のジャパンカップには、なんとその前の週に行われた京都競馬場でのG1レースであるマイルチャンピオンシップからの連闘で出走してきたのです。
G1レースで連闘して出走してくるというのは、現在では考えられませんが、当時のオーナーサイドの事情でこういったことが起こったのです。
しかもマイルチャンピオンシップでは武豊の巧みな騎乗で勝利寸前だったバンブーメモリーを驚異の末脚で差し切っての勝利だったため、疲労が懸念されましたが、ジャパンカップでも世界の強豪を相手に2着に好走しました。
この好走には涙を流した競馬ファンも多かったのです。その他にも東京競馬場での名勝負は多くありました。